新しいスウェットシャツとジップパーカーが発売になります。60〜70年代初頭のビンテージの風合いを再現した、綿100%の裏毛素材をベースにしています。
シルエットは1990年代の某ブランドを参照に特徴的な丸みのあるワイドな身幅に太めのアームホール、何度も洗いを重ねたことで「着丈だけが縮んだ」ような歪み感をイメージしています。
またビンテージに見られる用途不明な浅めのカンガルーポケットや、00年代スケートブランドを意識した被りの綺麗なフードなど、さまざまな時代のディテールを融合しています。
新しいスウェットシャツとジップパーカーが発売になります。60〜70年代初頭のビンテージの風合いを再現した、綿100%の裏毛素材をベースにしています。
シルエットは1990年代の某ブランドを参照に特徴的な丸みのあるワイドな身幅に太めのアームホール、何度も洗いを重ねたことで「着丈だけが縮んだ」ような歪み感をイメージしています。
またビンテージに見られる用途不明な浅めのカンガルーポケットや、00年代スケートブランドを意識した被りの綺麗なフードなど、さまざまな時代のディテールを融合しています。
カラーは約10色。黒系は1960年代以前の染色技術が未熟な頃に見られる濃色の堅牢度が低いがゆえの色落ち感を再現しました。
パステルカラーは1990年代以降のアメリカのメーカーが展開していたカラーをイメージしています。どこか日焼けしたような色合いを再現するため、特殊な染色と加工を重ねました。
ヴィンテージのスウェットを何千枚も見てきた中で、気になる要素、異なる年代の様々な特徴を組み合わせています。
60’s Faded Zip hoodie & Crew Sweatshirts
Col : 10cols
Size : Medium , Large
Zip Hoodie : ¥24,000(+tax)
Crew Sweatshirts : ¥20,000(+tax)
Designed with an authentic vintage texture, highlighted by a distinctly cropped and wide 90’s silhouette. Unique details include shallow front pockets reminiscent of older zip hoodies and a beautifully shaped hood inspired by early 2000’s streetwear.
Colors: Faded gray, vintage khaki, multiple subtle shades of black, plus Champion and Russell-inspired pastel tones from the 90’s onwards—available in 10 colors.
We've been sourcing vintage clothing for years, and the colors and textures of these sweatshirts are so authentic that even we sometimes mistake them for genuine vintage pieces.
However, we've intentionally designed the hood shape and overall fit to create a more modern impression.
パーカー(フーディー)の歴史は、1926年にラッセル社の創業者が、ウール製のユニフォームに代わる快適なコットン製のフットボールジャージを考案したことから始まります。このアイデアをもとに、1930年にはコットン素材のクルーネック・スウェットシャツが生産されました。
フード付きの衣服自体は古代から存在しましたが、現代の「フーディー」が誕生したのは1930年代です。当時、アメリカのスポーツチーム向けに作られたフード付きスウェットシャツが、大学のカジュアルウェアとして定着しました。また、寒冷な環境で働く労働者たちにも普及し、実用的な衣服として利用されました。
1960年代になると、アメリカの大学が学校名をプリントすることで宣伝ツールとしての役割を持ち始めました。スウェットシャツは、大学への誇りや所属感を示す象徴的なアイテムとなり、一般にも広く普及します。
1970年代には、スポーツウェアとしてだけではなくストリートウェアとしても認知されるようになります。映画や若者文化の影響で、フーディーは大衆的なファッションアイテムとなり、特に都市部では若者たちの間で流行しました。スケートボードやグラフィティ文化、ヒップホップといったサブカルチャーの中で、フーディーは匿名性と実用性を兼ね備えたアイテムとして重宝されました。
1980年代から1990年代にかけて、ヒップホップ文化の拡大と共にフーディーの人気も高まり、ストリートファッションの象徴的アイテムとなります。これに影響を受け、多くの有名ブランドやデザイナーがフーディーをファッションコレクションに取り入れました。1990年代にはフーディーが若者文化や音楽シーンを象徴する服装として広まり、広範囲で定着しました。
非常にシンプルで定番的なアイテムですが、数奇な歴史を辿ってきたフーディー。関連する書籍を1冊紹介します。
アメリカ・ニューヨークを拠点とする作家・ノンフィクション作家のアリソン・キニー (Alison Kinney) が上梓したペーパーバックhood.
フード付き衣服、すなわちフーディーが、権力関係や社会的メッセージと深く結びついてきた歴史を紐解いています。
フーディーを「日常的な衣服であると同時に政治的なセマフォ(信号旗)」と位置付け、時に強者を守り、弱者に犠牲を強いる役割すら果たしてきたと論じています。例えば処刑人やKKKの団員といった暴力の加害者。一方で処刑される囚人やリンチの被害者。両者を象徴する記号としての曖昧さや両義性が、常に権力者に有利に働いてきたと指摘されています。
とりわけ貧困層や黒人コミュニティの若者にとってフーディーは「身を守る防具」であり、周囲からの敵意や暴力、視線などから身を隠す手段となってきました。一方でフーディーそのものが社会から犯罪者予備軍・不良の烙印を押されることで、身を守るためのフードが逆に偏見の目を引き寄せてしまうというジレンマが生じます。
「フード」を手掛かりに、人間社会における権力と抵抗、アイデンティティ、暴力の歴史を読み解いています。
フーディーは本来、シンプルで実用的な防寒具として生まれましたが、時代の流れや文化の変化と共に多彩な意味や象徴性を帯びるようになりました。映画や音楽、社会的出来事を通じてそのイメージが変容し、時に肯定的、時に否定的な評価を受けながらも、人々にとって身近な衣服であり続けています。デニムパンツが労働者の作業着からファッションのアイコンへと変貌を遂げたように、フーディーもまた多義的でダイナミックなファッションアイテムとして、その変遷自体がファッションや社会の動きを映し出す鏡の役割を果たしています。
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